他の学校はどうなのかよく知らないけれども(知っている限りだとうちみたいなカジュアルさはまれ)、うちの体育局は上下関係なくみんなが割と気軽に話せる環境だし、あとは小さい大学だから、なんでも話がすぐに回る。
三ヶ月ほど前に体育局長がクビになって、今代理を務めているのが副体育局長の一人なのだけれども、彼に「ボスの誕生日なんで、ちっちゃいサプライズをしたいんですけれど...」て話したら、すぐに「いいじゃん、やろうよ!」て言ってくれた。
ので、(自分の食べたい)バースデーケーキを選んで買って、職場へ。
午後に、大学理事長と体育局職員(運営、広報、スポーツメディシン、などコーチ以外の職員)とのミーティングがあったのだけれども、その始めに体育局長代理さんが
「理事長さんが遅れているらしいので、とりあえずジョン(うちのボス)のためにハッピーバースデーでも歌いましょ!」
て切り出してくれて、みんなでちっちゃくわいわい。
ボスが甘いものを食べているイメージはなかったから、実は今朝ケーキを選んでいるときも少し不安だったのだけれども、聞いてみたらケーキは食べないらしい(笑)
てことで、自分らスタッフでもりもり食べました。おめでとー
その理事長さんとのミーティング。
これまで理事長さんは、ウェブページとか大学行事であるミサ(※以前強制参加させられた)で遠目にしか見たことなかった。(ちなみにうちの大学はカトリック教の学校で、大学理事長は必ず司教さんでなければならないしきたりがある。大学構内には他にも司教さん何人もいるけれども、みなさん神レベルでやさしい。)
この夏から就任したこの新しい理事長さん、すごい若く見える!とみんなでいつも話していた。
前の理事長さんが100歳くらいに見える方だったから、というのもあると思うけれども、新しい理事長さんは、前にいた大学で体育局を監督する大学幹部を担っていたそうで、とてもスポーツに熱い方だと聞いていたしそういう雰囲気があるの。
今年初めて聞いたのだが、体育局上部曰く、うちの大学は体育局の運営諸々にすごく理事長さんが関わってくる“珍しい”大学らしい。(珍しいんだ...と言っても自分の目に見える範囲では何も分からないけれど。)
そういうのもあって、他では見られないであろう、今回のような『大学理事長 X 体育局座談会』なんていう珍イベントが開かれることになったのかなと自分では思っているのだけれども、誰もその真意は知らず。
いつもの感じでおばかな話をしながら理事長さんを待っていたら、颯爽と理事長さんが司教さんルックス(←うちの大学には常時何人もの司教さんルックスの殿方がいるので慣れた)で入ってきて、
「遅れてすみませんでした、よっこいしょ」
と自分らアスレティックトレーニングスタッフの座るテーブルに...ていうか自分の横に座って。
......。
およよ (←急に緊張し始める)
......。
にこっ (←とりあえずほほえんでみる)
誰も知らなかったこのミーティングの目的は、理事長さんが体育局運営陣の生の声を聞きたい、という感じだったみたい。
もっとどういう部分に目を向けていったらいいか、この大学で働いていていい部分と直したい部分は何か、理事長さんに聞いて欲しいことはありますか?ていう質問を理事長さんがして、それにみんなで答えて、意見を付け足していく感じで進んだ。
目の前に理事長さんを迎えて、いや...これは何か言うべきなんじゃ...とおろおろしていた自分は、結局おろおろしているうちに他の人たちが全部先に代弁してくれたので、自己紹介以外一言も発せずにふんふんうなずくまま終わった。(就活のグループワークとかで負けるタイプだと思う自分...。)
で、最後に「何か私に意見があれば、いつでもメールしてくださいね」と理事長さんが言って、解散になった。
ミサのときにも思ったけれども、なんと心地のいい話し方をする方なんだ!
と勝手にほわーっとしながら、いやはや結局何も話さなくてすんません、と思いつつこそこそ部屋を出ようと思ったら、
「ちょっと、」
と理事長さんに呼び止められて。
はああーっ!
す、すんません、何も話さなくて...!
と冷や汗だらだらで軽くパニックになっていたら、学位はどこの学校で取ったの?て聞かれた。
およっ (ふつーの質問だ!)
そこでこういう大学・大学院に行きました、ていう話をちょっとしたら、おおー素敵ですね、なんて言ってくださって。
さらに「いつも女子スポーツチームの試合で、一生懸命働いているのを見てますよ、どうもありがとう」ていうありがたい一言をいただいた。日頃いつも目立たないように仕事をしているつもりだから、そんなことを言われてすごく驚いた。こちらこそこんな問題ばかりな自分を雇ってくれていてありがとうございます...。(ぺこぺこ)
そして大学やスタッフに関してもいろいろ聞かれて、その中で「うちのボスやスタッフは、実の家族が周りにいない私にとって家族のような素晴らしい存在なんです!」と涙ぐみながら熱弁する自分に、なんかまたありがたい言葉をくれました。(興奮しすぎてもう覚えてない)
この、自分の『スタッフ愛』、伝わったかしら...。(伝わったら何、ていうこともないんだけど)
ミーティングの中で、「うちの体育局は多分今がターンオーバー必要な時だと思う」ていう意見が出たのだけれども、もしかしたら近いうちに、本当に大きい変革が起きるかもしれないと思った。
この理事長さん、なんかすごそう。
正直、一学生から年間約400万円の学費を取るとうわさの我が大学だから、変革を起こすだけのお金はないことはないんじゃないかと思う。使い道がこれまでよくなかっただけで。(おっと)
とにもかくにも新しい体育局長さん次第でカラーが決まってくるから、どんな人が来るかな。
明日はいよいよ、11日ぶりに試合。でかい大学行ってきます。
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